かてぃー先生の日記

国語の先生(女)。仕事とか私事とかいろいろ書くよ。

新任からの三年間、私は何を得たのか

日々のニュースはコロナ目白押し!!って感じですね。

私が4月から働く国でも、もう厳戒態勢。

行っても当分仕事出来ないはず。

新しい環境で頑張ろう!みたいな気持ちで春に退職したはずなんだけどな…笑

この暇な時間については、これからの人生設計でも考えるのに使うか。

 

さて、春まで三年間勤めた某高校さんについて振り返ってみます。

当たり前だけど、良いこともあったし悪いこともあった。

新任三年間っていうのは超重要な時期だと思うし、それを無事に全う出来てひとまず安心している。

 

学んだこと

やはり一番の学びは、クラス運営を含む学校全体の動きを体感できたこと。

新卒の就職(教採)活動していた際、初任校以外からも「非常勤でどう?」というお話は多少頂いたものの、「非常勤絶対却下」という強い意志で拒否した。

三年も院通って、今更非常勤やりたくないわ!という気持ちもあったし、担任持ってこその教員という思いもあったので。

で、初任校は「専任で募集かけているくせに採用は常勤」というよくあるブラック枠だったけれど、専任と業務内容は同等。

一年目から担任で、「初年度は副担任からね」っていう採用時の話消し飛んでたけれど、三年間で入学~卒業までを担任として受け持てたのは本当に良い経験だった。

こればっかりは、やってみて体得するのが手っ取り早い。

どういう問題が起こりえるから、どうやって先に手を打っておくか、とかは、人から聞いても全然ピンとこなかった。

一応教えてくれた人はいたけど、ピンとこなさ過ぎて放置した結果問題が起こったことで、初めて動けたよね。笑

生徒との接し方を知っておくことで、授業も格段にやりやすくなる。

さんざん授業実践の研究は大学院でしてきたけれど、それを実践にどう落とし込むかは相手に合わせてアレンジする必要がある。

一番何も工夫がいらないのが、ただ一方的にガーッと教える授業だけれど、それを避けるための研究をしているわけなので、相手の実態を把握しながら授業出来るのは強み。

 

それから、社会人の基本としてのホウレンソウとか、提案企画運営反省のポイントが分かる。

ホウレンソウってさ、「やらないやつ馬鹿なの?」って思ってたけど(笑)、実際自分が新人として働いてみて、「誰に・いつ・何を」ホウレンソウするのは難しかった。

「正しい担当者に」、「問題が起きそうな雰囲気の段階で」、「現状と自分がとった対処法と今後の展望」をホウレンソウしなければならないって、懇切丁寧に三年間かけて教えていただきました。

つまり「〇〇君が不登校で、今年度の出席日数足りません」って報告するのではなく、〇〇君の不登校が一週間くらい続いたところで、「〇〇君が一週間登校してません。保護者に電話してもあまり話を聞いてくれません。親子呼んで一度面談しようと思いますけどどう思いますか?何か話しておくべきことありますか?」という報告をせよってこと。

提案企画運営反省については、企画の中心には立ってないけれど、「こういう問題を想定してこんなふうに企画」っていう流れが分かった。

 

対生徒でも、行事関連でもそうだけれど、問題を予測しながら動くってすごい大切。

新任なりたての頃は「いやそれ言われてねーし」と思ってやらずに「やったほうが良いかもしれないが指示されていないこと」は放置していたけれど、そうすると後で2万倍くらい(当社比)面倒くさい状況になって返ってくることを身をもって実感した。

しかも、先を見越してやっておくと、周囲から「気が利く」って思われるし一石二鳥。

これ、非常勤の先生だと、あくまで「指示に従って動くこと」しか求められないから学べなかったと思う。

しかも最終的な責任は担任が負うから、言われている以上のことをやる必要もないし。

担任っていうポジションに身を投じることにこだわったのは良かったと思っている。

(※別に非常勤蔑視ではないので悪しからず。非常勤の先生いないと学校は回らないことも、よくよく分かっていますので。)

 

あと、高3生を持ったので、進路指導が出来たのも貴重な経験。

進路指導そのものというよりも、指導するために大学の現状を知れたこと。

知れば知るほど、上位校以外の大学に行く必要無いな…とは思った。笑

受験の条件ってつまり今大学が求めているもので、それはつまり今社会が求めているもの。

自分が大学受験未経験者なもので、大変勉強になりました。

 

辞める理由

表向きは「海外で働くから」。

嘘ではないけれど、(そしてこれほど円満に辞められる理由もないけれど笑)、実は普通に日本国内の他校の採用試験も受けていた。

三年目で、というか三年以内で辞めたかったので。

幸いにして海外就職を勝ち得たし、他校の採用試験は落ちたから、まあ使わなかったのだけれども。

二年目と三年目で、四校履歴書を送り、二校実際に採用試験を受けに行っている。

採用試験を受けていない二校については、単純に日程が合わなかっただけ。

だから、私が退職する理由は海外だけじゃなくて、「辞めたい理由」っていうのが別にあるということ。

最大の理由は、「もっと知的向上心が高い生徒向けの授業をやりたい」ですかね。

どうしても「なんちゃって進学校」ゆえ、意欲そのものが低い生徒だらけで、そうなるとこっちも、基本的なことを叩きこむだけの授業をせざるを得なくなってくる。

「生徒の意欲を高めるのが教員の仕事だろ」と言われりゃそりゃそうだけれども、勉強をしないことに全力を注いでいるような人たちに教えるこっちの徒労感も考えておくれ…。

しかも、私の本心としては、「勉強したくないならしなけりゃいい」なんだけれど、学校としては結果を出さなきゃいけない。

だから、勉強を「やらせる」っていう言葉が普通に会議とかで出てくる。

勉強って嫌々やるもんじゃないし、それ役に立つの?って思っちゃう。

これが本当にストレスだった。

さらに、学校としては勉強を「やらせる」ことに重きを置くから、カリキュラム外の補修やら講習やらをガンガン突っ込む。全員必修で。

でも受けている側の中は、卒業さえできればいいやって子もいるから、カリキュラム外なんでやる気がない。

やる気がない相手にカリキュラムでもないものの準備をする徒労感半端ない。

これが、私が辞めたいと思った最大の理由かな。

あとは、この学校に居続けたら、「この学校の生徒層に教える」ことのプロにはなれるかもしれない。

つまり、やりたがらない生徒をなだめてすかして、学校で指定されたノルマをクリアすることに長けた先生になれるかもしれない。

だけど、それは私の目指すものではないから、染まる前に辞めることにした。

 

*** 

 

このような感じで、新任ペーペーの使えない私に、よくぞ三年間給料与えながら社会勉強させてくれたということで、学校には感謝している。

もし、例えばもう三年間働き続けたとしたら、この三年間よりも多くの学びがあったかもしれない。

でも、新しい環境で、新しい仕事のやり方をしてみたい。

恐らく世の私立校の中では、割とハードめなポジションの学校だったと思うけれど(ちなみにソフトの最高位は早慶の附属校だと思っている。笑)、最初がここだったからこそ、修行という意味では良かった。

一番物事を吸収できる「新任」という時期を、仕事が多くてハードな場所で働けたのは、その時しか出来ない経験。

その経験を活かしながら、新しい所で頑張りたいと思います。

おわり。