かてぃー先生の日記

国語の先生(女)。仕事とか私事とかいろいろ書くよ。

「海外で先生」を実現するために出来ること

さて、先日の日記で公表した通り、来春より「海外で先生」を実現します。

職場の上司にも遂に宣言し(言わなきゃいけない人には全部宣告したから肩の荷が降りた。笑)いよいよ現実味を帯びてきたところ。

上司に「海外で〜っていつから考えてたの?」って聞かれたけれど、よくよく考えて遡ってみると多分10年以上前から考えている。笑

「学校の先生をやりたい」は長年の夢なので変えられないけれど、海外にも住みたいし…ってなった時に出来る最も合理的な選択肢は「海外で先生をやる」って所ではないでしょうか。

恐らく、これを目指す人は一定数いる模様。

私も調べていたらちょこちょこ経験談も出てきたし。

ということで、私が10年かけて蓄積した「海外で先生をやる」ための情報をお届けします。

 

①海外の日本人学校(公立)に派遣される

そもそも、海外にも日本人学校があること自体、知らない人は知らないだろう。

私は通っていたので当然知っているが。

海外にも日本人の子どもは多くいる。

最も多いのは「親の海外転勤に家族が帯同」のパターンだが、それ以外にも現地人×日本人夫婦のハーフの子が日本の教育機関で学ぶとか、親が転勤ではなくてそもそも現地企業に就職しているとか。

私の友人の中には、親(日本人)が現地のオーケストラに就職している、なんてのもあった。

そういう「海外に住む日本人の子ども」のための、日本のカリキュラムを日本語で行う学校が日本人学校

普通に4月入学で、卒業すると普通の日本の学校の卒業資格と同じ扱いになる。

当然教員も、日本の教員免許が必要。

ちょっと語弊を生む気がするが、簡単に言うと、海外の日本人学校にも私立と公立がある。

公立の日本人学校で働きたければ方法は二つ。

日本からの派遣か現地採用である。

ここで説明するのは派遣の方。

この方法で行きたければ、まず、普通に日本の公立の教員採用試験に受かっている必要がある。

で、日本の公立で数年働いていると、本人が希望する場合においては、海外の日本人学校に推薦してもらえる。

日本の公立学校勤務の延長線上なので、ベースの給与体系は変わらず、そこに海外手当が乗っかるので、結果として給料は良くなる。

また、公立教員の福利厚生がそのまま転用されるので、家族手当もちゃんと出る。

家族を帯同した場合は、子どもの学費とかも出してもらえるので、家族連れの先生が多かった。

ただし、日本人学校って一つの地域に一校しかないから、子どもも必然的に親と同じ学校に通うことになる。

気まずくないんだろうか…。

公立からの転勤扱いなので、最長3年で日本の公立に戻ることが保証されている。

この方法の最大のポイントは、「赴任国は自分で選べない」こと。

一応希望は書くが、ガン無視されるようである…笑

一方で、少人数の生徒の学校、つまり日本人転勤者が少ない先進国の学校勤務も、平等にチャンスは回ってくる。

次に説明する現地採用だとこうも行かない。

まとめるとこんな感じ。

 

方法:日本の公立教員に採用され、数年勤務の後に、推薦を受けて試験を受け、合格すれば勤務。

メリット:給与が良い。保証が手厚い。帰国後の就職先が保証されている。先進国勤務のチャンスがある。

デメリット:数年勤務しないと応募出来ない。赴任国が選べない。3年以上居られない。高校は無い。

 

②海外の日本人学校(公立)に現地採用される

①と勤務先は同じだが、就職方法が異なる。

①は「公立教員の転勤」扱いだが、②は学校に直接応募するような状態。

よって、どこの国で働きたいかは自分で選べるし、新卒でも応募可能。

ただし、①が世界各国の日本人学校に平等に派遣するスタイルだとしたら、②は①の人手不足分を埋めるようなもんなので、募集している国に偏りがある。

とにかく多いのがアジアで、逆に少ないのは欧米。

あとは、給与体系は日本の公立に乗っ取らないので総じて①より安くなるし、福利厚生も劣る。

何年働いても良いが、帰国後の就職先は別に保証されていない。

現地採用を希望する場合は「海外子女教育支援財団」のホームページを見て応募する。

あとは「教員採用.jp」って派遣会社が間に入ってくれるやり方もあるので、登録しておくといいかも。

間にこの会社を通しても通さなくても、特に採用条件に変化は無い。

なお、2回募集していて、2回目の募集になると赴任国は選べなくなるので注意。

まとめるとこんな感じ。

 

 

方法:「教員採用.jp」のサイトに登録してそこ主催の説明会に行く。もしくは、「海外子女支援財団」のサイトから自分で応募する。

メリット:赴任国が選べる。勤務年数が選べる。新卒からでも応募可能。

デメリット:給与と福利厚生が劣る。退職後の保証が無い。募集している国・校種・教科の偏りがある(多いのはアジアの小学校)。高校は無い。

 

③海外の日本人学校(私立)に現地採用される。

①と②は公立だったけれど、こちらは私立。

公立が「海外に住む全ての日本人の子どものため」だとしたら、私立は「収益が見込める地域にビジネスとしてオープン」ってところでしょうか。

親がお金を払ってでも行かせたがる学校ということなので、先進国で大学系列校ということが多い。

なお、私立なので潰れたら閉校する。

日本の企業の先進国進出が減少している影響で、ドイツ桐蔭や聖学院アトランタ等、何校か閉校した。

私が確認出来ている学校としては、

早稲田シンガポール慶應ニューヨーク・立教英国・帝京ロンドン・スイス公文国際・如水館バンコク・ニューヨーク育英・日本メキシコ学院・西大和学園カリフォルニア

ですね。

応募方法は、各校欠員が出れば普通の私立高校同様、「日本私学教育研究所」のサイトに載る。

あと、そっちに載せないで、学校のホームページでしか募集してなかったりするところもある。

「教員採用.jp」のサイトでしか募集情報が見つけられなかった学校もあったし、今まで募集していることを一度も見られなかった学校もある。笑

欠員補充なので、募集がかかるかどうかは運。

募集があった場合は、普通の私立同様の応募プロセスなので、面接やら筆記やらがある。

給与体系は現地採用枠なので、めっちゃ良いということは無さそうだが、そもそもバックがしっかりしていることが多いからまあ安心か。

このへんも、かなり学校によって異なると思うが、あまり情報は出ていなかったりする。

現地採用枠なので、帰国後の就職の保証は無し。

勤務年数も学校によりけり。

公立の場合、高校は100%無いが、私立だと高校を設置しているところも結構ある。

まとめるとこんな感じ。

 

方法:各校ホームページか、「私学教育研究」のサイトか、「教員採用.jp」のサイト等から、自分で情報収集して応募する。

メリット:先進国メイン。赴任国が選べる。高校の募集もある。②よりは高給。大体は勤務年数が選べる。新卒からでも応募可能。

デメリット:募集が少ない。情報が少ない。帰国後の就職の保証は無い。ぶっちゃけ経営不安な学校がちらほら。

 

④海外の日本人学校(私立)に派遣される

これは超絶ハードルが高い。

つまり、国内の慶應義塾に就職して、異動希望で慶應ニューヨークに行く、みたいな状態。

しかし、国内の学校から海外校への異動ルートを絶っている(つまり全く別の募集だし、経営自体も別)みたいなことがほとんど。

あと、先の例で言えば、根本的に国内の慶應義塾への就職が困難。

ただし、慶應だけは私が唯一、ニューヨーク異動が可能であることを確認できた。

逆に言うと、他の学校は出来るかマジで分からない。

「就職先の私立がたまたま海外校を持っていて、たまたま募集していた」場合にのみこの方法は達成できる。

 

方法:海外校を持っている国内の私立校に就職する。

メリット:海外校を持つ私立はそもそも余裕があるので、国内にいても給料が多分良い。帰国後は系列校に就職できる。福利厚生が良い。

デメリット:狙って出来ることでは無い。

 

以上、おおまかにこんな感じです。

学校以外で「先生をする」方法もあるので、今度番外編書きまーす。